2010年9月30日木曜日

金沢日記 秋 4

  
  
ご招待を受けた結婚式の約1週間前、不思議なことがありました。
それは、JM.Shimizu先生が約10年近く、御無沙汰をしていたお知り合いの佐々木将人(ささきのまさんど)さんからお手紙をいただいたお話です。

佐々木将人さんは、生前の天風先生のお弟子さんのお一人で、また合気道の創始者であられる植芝盛平さんのお弟子さんでもあられた、合気道家でいらっしゃいます。
Wikipediaによると、「1983年東京ディズニーランド開設にあたり、剣祓いの神官として剣祓いの神官として修祓を行う。」ともありました。
きっと、剣を使ったお祓いのことですね。

JM.Shimizu先生と佐々木さんの御関係を伺うと、10年ほど前、はじめて「中村三郎」さんという方と『通信』(?)されたときの文章「永遠の今に生きる誦句」をどなたかがご生前からの天風先生のお弟子さんである佐々木さんにお渡しになったとか。
その後、直接佐々木さんといろいろお話する機会があり、「この文章はJM.Shimizu氏が『中村天風先生』よりのメッセージをチャネリングしたものに間違いありません。」というようなコメントを寄せて下さり、佐々木さんのご著書にその文章が掲載されたといういきさつがあるということでした。
その時まで、JM.Shimizu先生は「中村三郎」さんが天風先生のご本名とはご存じなかったそうです。


今回、送られてきたお手紙をJM.Shimizu先生から見せていただきました。
現在83歳でいらっしゃるそうですが、力強い文字でユーモアあふれる文面からは天風先生の「積極的」精神が随所に感じられます。
お手紙には、佐々木さんが執筆されている「新・佐々木説法」の3年前のもののコピーが同封されていました。
その内容を見て、びっくり!!
それは、金沢の「白山比咩神社」に参拝され、宮司さんとご親交を深められたこと、白山姫婦人会の方々に講演された内容などが書かれていました。
まるで、一週間後の「白山比咩神社」で行われる結婚式に参列することを知っていらっしゃったかようです。
どうしておわかりになったのでしょうか?

その内容は、もう面白くて面白くて、思わず大笑いしてしまうほど・・・
人生に「笑い」ということがとても大切であるという事を講演などで皆さんにお話しされているということです。
機会があれば、ぜひ直接お話をうかがいたいと思いました。 


  

  

2010年9月27日月曜日

金沢日記 秋 3

  
  
今回、初めて、金沢という土地での結婚式にご招待をいただき、小京都と言われるように古くからの伝統のある風習に触れることが出来たことも、新たな発見でした。

白山比咩神社でのお式の後は、新郎のご親戚筋にあたる、ギネスブックにものる伝統のある旅館へ。


参列された方々のほとんどが(新郎新婦も)浴衣に着替えてのとてもリラックスしたムードの披露宴でした。
女性には、いろいろな柄の浴衣が用意されていて、好きなものを選べるうれしいサービスも・・・

  
いただいたお料理は、やはりその土地ならではのおめでたいものばかり。

紅白のお餅を清汁(すまし)仕立てにしたお雑煮は、「落ち着きの餅」とも言われるらしく、文字通り、婚家に落ち着きますようにという願いが込められているそうです。


そして、「鯛の唐蒸し」もご婚礼などのおめでたいお席に出される郷土料理。
今回は、一人ずつのお皿にのった鯛でしたが、古くは、お嫁さんが持参した鯛を花婿側が背開きにして、子宝に恵まれるように、銀杏・百合根・麻の実・きくらげ・人参・蓮根などを入れた卯の花を鯛の腹一杯に詰め、雌雄二匹の鯛を腹合せにして調理し、大皿に並べてお客様に振舞うというものだそうです。
腹ではなく背から開くところが、やはり金沢の武家文化の名残とか・・・


器もお料理もとてもきれいでした。

とても緊張するお席に座らせて頂いたので、さすがに気がひけてお料理のお写真は取ることができませんでした。
しかし、緊張するとは言いながらもお料理がとても美味しかったのでほとんど完食!(笑)



そして披露宴の後は温泉&宿泊で、久しぶりにゆっくり温泉を堪能させていただきました。

とても心に残るステキなお式と披露宴は、ご結婚されたお二人のご招待された方々へのお気持ちが伝わる心温まるものでした。
参列させて頂けたことをとても感謝しています。
末永くお幸せに!!

今日の写真は、引き出物にいただいた、ガラス作家である新郎がお作りになった、ガラスのステキな大皿です。
大切にします!





2010年9月26日日曜日

金沢日記 秋 2

  
  
新郎Yさんと新婦Yさんは、今はあまりされないその土地ならではの古式にのっとったお作法でお式に臨まれたそうです。

お式の当日、新婦はご自宅で花嫁のお支度をされ、お仏壇にお参りし、その後、お嫁いりする新郎の家に行き、玄関の前で、新郎、新婦それぞれの家の朝一番に汲んだお水を竹の入れ物に入れ、花嫁はそのお水を「かわらけ」という素焼きの
杯に同時に注いで飲み、「二度と繰り返さない」という意味でその盃を玄関先で割ってから入り、新しく嫁ぐ先のご先祖のお仏壇にお参りするのだそうです。

この時、新郎のお家の仏間の入り口に、この土地ならではの「花嫁のれん」という加賀友禅の「のれん」をかけるそうです。

家紋が染め抜かれた襖2枚分の「花嫁のれん」は、花嫁さんが嫁ぐときに持参し、これをくぐって嫁ぎ先の仏間に入った時、花嫁の新しい人生が始まるという意味があるそうです。

そして何故「のれん」なのか?と、調べてみると、
「のれんが風になびくように、婚家の家風に早くなびき(馴染み)ますように」ということ、そして、仏壇に参る前にのれんをくぐることによって、頭についた穢(けが)れを払う、といういわれがあるそうです。
もちろん、男性が婿入りの時にかける「花婿のれん」もあるそうです。

こんな古いしきたりを大事にするお二人がとても素敵だなぁと思いました。







2010年9月25日土曜日

金沢日記 秋 1

  
  
2か月以上も御無沙汰をしてしまいました。
前回アップしたお話から、「まだ、金沢にいるの?」とご連絡を頂くことも・・・

はい、実は昨日戻りました。
・・・と言っても、今回は金沢在住のガラス作家の新郎Yさんと新婦Yさんのとてもおめでたいお席に出席させて頂くために秋の金沢に行ってきました。

ご結婚が決まる前に私の
自宅にお二人で遊びに来てくれたときに、JM.Shimizu先生と私で「まだ結婚しないの?」と焚きつけた(?)ご縁で、何と「後見人」という大役を仰せつかりました。
とっても御縁の深いお二人の門出のお席に出席させていただくこと、そして日ごろから御縁をたびたび頂き、感謝している「おひめ様」こと「白山比咩神社」で行われるお式に参列させていただけることは私にとってとてもうれしいことでした。

朝から降っていた雨もお式のころにはやみ、雨に濡れた境内にあでやかなお衣装がとても映えてとっても素敵・・・
新郎のYさんは凛々しく、そしていつもかわいい新婦のYさん、一段と美しい花嫁さんでした。



つづきは、また・・・