2010年6月8日火曜日

生きる手本

  
  
今日、とても嬉しいことがありました。

伯母にあることを確かめたくて電話をすることにしました。
その内容については、とても不思議な話なので、また後日改めて書くことにして・・・

こちらから電話をかけたのですが、電話に出た伯母は、「私からも電話をしようと思っていたのよ。」とあいさつもそこそこに切りだしてきました。

伯母は、つねに積極的なものの考え方をする人で、70代になった今でもいつも何かに熱中していて、それを極めるために深く研究し努力することを楽しんでいるように見えます。
私が女性として、人生の先輩として尊敬する人の一人です。
しかし、会うのは年に一、二度で、電話もめったにかけることもなく、ましてや伯母から電話をもらうことなどほとんどありません。
その伯母がどんな用事だったのか、訳を聞いてびっくりしました。



今年の春先に電話をした時に、昨年夏に足をケガしてからずっと家にいて『論語』や渋沢栄一先生のご著書などさまざまな本を読んでいると聞きました。
いつもは活動的で家にいることなどほとんどないのですが・・・
ちょうど、JM.Shimizu先生のBlogで「論語」をテーマにした「ものがたり」が始まったばかりだったので、せん越と思いながらもBlogのコピーと宇野千代さんの「中村天風の生きる手本」という本を送らせて頂きました。


「最初は、何気なく一度読んでみたけれど、そのあともう一度手にとって初めから読んでみると、人生について求めていた答えがそこに全て書かれていた。」と言うのです。
今、また病院の待合室で蛍光ペンで線を引きながら読んでいると、待っている時間がまったく気にならないとのこと。
「目の前がぱぁ~っと開けた気がした。」と喜んでくれました。
そのことを私に話したかったようです。

自分のした行為でこんなに喜んでもらえるのかと大変嬉しく感じました。
  
この本は読む人それぞれに感動と気づきを与えてくれるすばらしい本です。
そして、加えて素晴らしいと思うのは、私のような若輩者が勧める物を「すばらしいもの」と受け入れ、感動する伯母の心の豊かさとその広さです。
自分もまた年齢を重ねても伯母のようでありたいと思い、また伯母を尊敬した一瞬でした。

この本の表紙に
「世界でいちばん価値ある『贈り物』」
と書かれていました。
本当にその通りでした。

思いついたまま行動したことが、私にこのような感動を与えてくれる、目に見えない計らいに感謝です。
  
  

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