2010年2月8日月曜日

ブルージュ

  
  
今日、新木場駅で何気なく(新木場駅)始発電車を待っていました。
すると、意外な方向から電車が入ってきたのを見て、「そうか、折り返しの電車だけでなく、車庫からも電車が来るのか・・・」と思った時、今思えば冷や汗のでる過去の経験を思い出しました。

以前、何故か縁あって、仕事でベルギーに何度か行かせてもらいました。
当時も今と同じく、英語でさえ、つたない私は、オランダ語もフランス語もわかりません。
ベルギーの方はとても親切で、そんな私の言っている事を「何とか理解してあげよう」というやさしい気持ちで話を聞いてくれるので問題はないのですが、困ったのが駅名です。
アントワープのお世話になった方のアパートを拠点に、よく分からないのに、あちこち出かけました。
(アントワープといえば、日本では「フランダースの犬」で有名ですよね。)


滞在中、必ず一度はoffの日に大好きなブルージュを訪れました。
カナル(運河)と建物がとても美しいレースの街です。

その日も、日本から一緒だった方と、アントワープから列車に乗り、ブルージュに行く事になりました。
車中、しばらくおしゃべりをしていたのですが、二人ともすっかり寝てしまったようで、気がつくと見たこともない港の近くの駅に完全に停車していました。


駅名が読めないうえに寝ぼけていたこともありパニックに!
しかし、感覚的に「終点だ!」と感じ、ブルージュはとっくに通りすぎてしまった事もわかりました。
が、何故かすぐに「終点なんだから、アントワープに戻る列車に違いない!!」という、まったく裏付けのない自信がうまれ、そのまま乗っている事に・・・

車庫に入るとか、違う方向に走るとか、なぜ思わないのか? 我ながら不思議でなりません。
今考えると、冷や汗が出ます。
しかし、予想どおり(?)、それから間もなくその列車はブルージュの街に戻って行きました。

怖いもの知らずですよね。
あとで、そこはドーバー海峡の近くのカレーという町だと誰かが教えてくれました。
もう目の前はイギリスだったんですね。

  
  


0 件のコメント:

コメントを投稿