孔子先生とその一門 3 ~ 子貢(しこう)
ここ数日、「天意天風 ここにあり! 論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり」では、孔門十哲のひとりである子貢さんが言葉巧みに居酒屋のおねえさんからいろいろと情報を聞き出す話になっています。
おねえさんを「イチゴ大福」に例える場面はちょっと面白いですね。
もちろんお話は創作なのですが、実際に子貢さんは弁舌の才があるとされています。
孔門十哲は四科(徳行、言語、政事、文学)十哲とも言われ、「言語」に子貢さんの名前があげられています。
調べてみると、弁舌の才能を活かしてか、商売も上手で、孔子一門では一番、富んでいたそうです。
そして、外交、政治にもその才を発揮し、魯や斉の宰相(君主を補佐して政務を処理する最高の官)を務めたとあります。
またその活躍から、孔子先生よりも優れていると評判になりますが、どれだけ孔子先生が素晴らしいかを上手に比喩などを使い表現したという、弁舌に長(た)けていたことを表すエピソードが残っています。
現在でもその逸話がことわざとして残っているそうです。
そして孔子先生が亡くなった後、門下生のとりまとめ役を務めたという、面倒みの良さもあったといわれています。
今回の話では、子路(しろ)さんは「孔子先生、命!」と表現されていますが、実際、門下のお弟子さんたちは、誰もが孔子先生を尊敬していたと思います。
孔子先生の死後、皆が3年のところ6年喪に服したといわれる子貢さんもまた強い師への愛敬の念をもって孔子先生のおそばで学んでいらっしゃったのでしょうね。
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