2010年1月13日水曜日

サラ・ベルナール

  
小学生の頃だったでしょうか、アルフォンス・ミュシャの作品を見て、なんてきれいなんだろうと思い、感動しました。

ミュシャは人気がありますので、お好きな方も多いですよね。

ポスターとして描かれたということもあるのでしょうが、きっちりとした枠とは対照的な女性の流れるような曲線の柔らかさと美しさに子供ながらに魅了されました。
もちろん「アール・ヌーボー」などという言葉の意味も分かりませんでした。
何かの本で調べたのでしょうか、描かれている女性が「サラ・ベルナール」という女優さんだということを知りました。
その頃は、ほとんど外国の人に興味のない子供だった私は、この「サラ・ベルナール」というフランスの女優さんの名前はジュモンの様に深く心に刻まれていました。

当時、クリスマスの頃、急にポスターを描く画家が必要になり、休暇で主だった画家が不在だったため、無名だった挿絵画家だったミュシャにサラがポスターの製作を依頼。
その時に描いた「ジスモンダ」が評価され、ミュシャが世の中に知られるようになったそうです。


ミュシャを知って、何十年たったでしょうか・・・
天風先生のご著書を読ませていただいた時、なんと、天風先生がフランスに滞在していたとき、サラ・ベルナールの家に下宿していたと知り、びっくり!

長い間、ポスターという平面の中にしか存在していなかった「サラ・ベルナール」が、立体的(?)な実在の人間に私の中で変化した瞬間でした。
  

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